研究試作note
HOME » 大柄の仕上げ、作ってみました

大柄の仕上げ、作ってみました

 今回は大胆な模様を付けたサンプルをご紹介します!
 作成したのは黒系、白系、シルバー系の3色。なんといっても特徴的なのは強くかけた研磨による流線形の模様です。

 

 フロント製品の特徴は手作業による自然なムラがある仕上げ。それだけでも金属感を引き立てる、強弱や濃淡がありますが、今回はさらにその上から模様を付けるというひと手間かかった仕上げです。本来は模様付けのためのものではない、オビタル(オービタル)というサンダーを使ったそうです。近くで見ると、模様の帯にも地の仕上げにも細かな研磨目が見えます。

黒は特に模様の帯と地の仕上げに色の差が大きく、模様がチェック柄のようにパキッと浮いてもおかしくないところですが、地の研磨があることで存在感がありつつもなじみ、和紙のような上品さがありますね。

一方でグレーは、地の仕上げも模様部分も色味としてはかなり近いですが、研磨による金属の出具合が異なるため、近しいトーンでも反射・輝き方の違いがあります。金属感が一番強いのはこれかもしれません。

白はベースとなる仕上げが新作のCRAFT.X-FS(フロストシルバー)。この仕上自体がかなり強い荒れ模様で、黒やグレーとは逆に地の仕上げの方が模様よりも前に出ているようです。白が強い仕上げはフロントの中ではあまり多くないので、まぶしいような雰囲気で目を引きます。

 

 いずれもこれまでのフロントの仕上げとは一味違ったデザインです。今回は設計事務所からのご依頼で作成しました。

    今後も次々新しい表現にチャレンジしていきます!!