

フロントの歴史
昭和55年12月3日に創立した株式会社フロントは、朽ちない鉄とも言われる金属素材「耐候性鋼」を研究し独自の意匠性を備えた化粧建材として磨き上げるところから出発しました。
そもそも耐候性鋼はコールテン鋼の呼称でも知られる1930年代にアメリカで開発された鋼材で、普通鋼に銅やクロム、リンなどを加えて作られた合金です。表面に錆が生じる点は一般的な鉄と同じであるものの、その表面の錆が母材を保護し、腐食を食い止めるというユニークな特性を持っています。そのため鉄橋やメンテナンスが難しい屋外での使用を目的に世界中で普及していました。
この耐候性鋼の潜在能力を直感した、株式会社フロントの創業者で現代表取締役会長である松川兼成は、当時勤めていたステンレスを扱う会社から独立し、株式会社フロントを設立。四畳半の小さなアパートからの出発でした。
精力的に耐候性鋼の可能性を説いてまわった結果、大手ゼネコンや大手設計事務所、有名建築家に認知され始め、20年ほど前から「New RUSTY」や「Super C.F.C」といった耐候性鋼を使った独自開発製品に多く引き合いを頂くようになりました。現在、マンションやオフィスビルのみならず渋谷駅や吉祥寺駅、赤坂サカスといったランドマークと呼ばれる大型建築でもフロントの製品は使用されています。
2019年には、より仕上の幅を広げるべくメッキ鋼板仕上製品の展開を開始しました。高耐食性メッキ鋼板と呼ばれるその素材は、高速道路の遮音壁等で使用されるような金属で、無機質な表情でした。そのメッキ鋼板に仕上を施すという今までにない挑戦を2015年頃から始め、研究を重ね試験を行い、2019年にオリジナル製品「ZCFC」として発売に辿り着きました。
2020年に創業40周年を迎えるにあたり、新たな柱として自社制作のプロダクト企画開発販売部門であるNAGOMI事業部を本格化させました。ゼネコンや設計者様からの依頼に沿った建築材の製造・販売をメインでやってきたフロントでしたが、自社でデザインをしプロダクトを販売していくという分野に挑戦することで、より事業の幅を広げることに成功しました。
そして、2021年3月。フロントのチャレンジは止まることなく、ステンレスに塗装研磨仕上げを施す製品を販売開始しました。特許を取得しているフロントの仕上技術は各種試験において耐久性・耐候性が優れていると結果が出ており、ステンレスプロダクトでもそのポテンシャルを最大に発揮。屋外にも屋内にも安心して使用できるステンレス製品「CRAFT STAINLESS」が完成しました。
株式会社フロントは、創業から絶やさない「ベンチャースピリッツ」を胸に、挑戦をやめることなく、皆様へ金属の美しさ、可能性を未来へ繋いでいきます。

代表取締役 会長
松川 兼成
金属の可能性を無限大に
「金属の可能性を、無限大に」
このスローガンを理念に掲げ、創業から約半世紀近く経った現在もフロントは歩みを止めることはありません。金属の可能性とは、美しさであり、汎用性であり、金属が秘めて持つ可能性の大きさのこと。フロントは創業から材工一式で、仕上げ表情の検討、設計から施工、すべての工程をお客様に寄り添い責任をもって行ってきました。ワンストップで完了するこのクラフトマンシップは、金属の可能性を広げる強い原動力であると確信しています。
特にフロントの特徴といえば仕上です。この唯一無二の金属仕上は、優れた耐久性で注目された耐候性鋼を化粧材として磨き上げることから出発し、その可能性を広げるべく研磨と塗装の技術を特許として確立。フロントの美しさへのこだわりは、いまではメッキ鋼板、ステンレス、アルミなど、多様な素材へと広がっています。
金属の可能性は無限大でありゴールはありません。だからこそフロントの「美の追求」は完成することはありません。お客様の声や社員、職人の声を基にいま現在も進化し続けているのです。

