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「東京大学 弥生講堂 一条ホール」を振り返る

東京大学 弥生講堂 一条ホール -TOKYO UNIV.-

これからの何十年、何百年に向けて。

今回は「東京大学 弥生講堂 一条ホール」を一緒に振り返ります。

2000年に竣工した、もう22年前の建築です。(写真は2019年当時のものになります。)耐候性綱板を使用したSuper C.F.C仕上がサッシやドアで採用されました。耐候性綱板は1980年代頃から「朽ちない鉄」として注目を集め始めた素材です。「朽ちない鉄」といわれる理由は素材そのものが錆膜を作り、錆が中に進行しない様にするという特性を持っているためです。その特性がピッタリ当てはまったのが、設計者様が設定された「鉄とガラスと木材で構成され、100年持たせるもの」というコンセプトでした。

22年という歳月を経て、更に風格を増した耐候性綱Super C.F.C仕上は一見に如かず。ファザードはほぼ補修をせず、当時の風格をそのままに、その素材は深みを加えた表情を持っています。

情熱を持った学生たちが学ぶ、歴史ある東京大学。その一画にある弥生講堂一条ホールを、これから何十年、何百年も私たちが製作した製品が守っていくというのは、とても光栄なことです。

東京大学 弥生講堂 一条ホールの類似サンプルはこのような色をしています。