耐候性鋼は、表面の保護性の錆によって腐食を防ぐという特殊な鋼材です。
錆そのものが、鋼材を水や酸素から守る「壁」となるため、外部でも優れた耐候性を発揮します。
耐候性鋼特有の色や質感、硬度の高さ、ライフサイクルコストの観点からも魅力的な金属 素材です。
フロントの耐候性鋼
「朽ちない鉄」である耐候性鋼を化粧材として扱うという視点から始まった株式会社フロント。
鋼(はがね)の無骨さと上品さを併せ持ったSuper C.F.C Blackと、錆そのものとその変化を愉しむRusty R.が、皆様の複雑なデザインワークを実現する表現手段の一つとなります。
性質を熟知し、意匠にこだわる感性を長きに渡り磨いてきたフロントだからこそ、その魅力を最大限に引き出すことが可能です。例えば”自然との調和”、”ストイック”、”わびさびと粋”、”スタイリッシュ”、”ノスタルジック”。相反するようなイメージにも、フロントの耐候性鋼は親和性を発揮します。表現のニュアンス、使用条件から実際の収まり、そこから先までなんでもご相談ください。
耐候性鋼の特徴
メリット
耐候性
雨や紫外線などの外部環境の影響に強いです。
表面に形成される保護性の錆が、腐食や劣化から母材を守ります。
コスト
耐候性に優れているため塗装をしなくても使用が可能です。
メンテナンスのサイクルが長く、維持コストを抑えることができます。
外観
耐候性鋼の深みある色合いや質感が、建築やデザインに美的効果を
高める要素となります。経年変化するストーリー性も魅力の一つです。
デメリット
初期コスト
従来の鋼材よりも高価な場合が多いため、初期投資は必要になることも
あります。
錆の取り扱い
保護性の錆を形成する初期の段階で、初期錆が発生し周辺を汚してしまう
恐れがあります。
美観
錆の色や表情をコントロールすることが困難です。
耐候性鋼製品
耐候性鋼 DATA
耐候性鋼は、普通鋼に銅、クロム、リンなど数種類の合成元素を添加した合金(低合金高張力鋼)です。
耐候性をもたらす仕組みは、サビによる浸食が母材表面で止まり極めて緻密に母材に密着することで、サビ層自身が酸化皮膜となって 水や酸素から守る「壁」となり、その後の腐食反応を抑制するため。耐候性鋼は、他にも硬度の高さや加工のしやすさ、経済性など、 多くの潜在力を秘めた魅力的な金属素材です。
よくあるご質問
塗装の場合、橋梁やスキー場のリフトの柱など条件が厳しく補修が困難な場所や、建築部材に使用されることが多いです。
また自然錆の場合は、経年変化する色合 いを活かしたモニュメントやオブジェにも使用されます。
使用される環境や条件によって変わります。一般的な環境下で、適切な管理やメ ンテナンスが行われる場合は、通常の鋼材よりも長期間の使用が可能となることが多 いです。
一般の鋼材と比べると高価です。条件によって金額は異なるため、具体的な金額
に関しては、お電話またはメールにてご相談ください。
耐候性に優れているため無塗装でも使用することが可能です。同様に、塗装をして 使用することも可能です。
通常の鋼材と比べると、メンテナンスのサイクルは長いですが、環境や使用条件に よっては定期的なメンテナンスが必要になります。
塩などの付着物が酸化被膜を損傷する可能性があり、外観不良が発生する恐れ があります。海沿いで使用する場合には注意が必要です。
FRONT DESIGN TALK
その他の耐候性鋼製品
オーダーメイド製品で使用できる耐候性鋼の仕上は上記製品に限ります。詳しくはお問い合わせください