弘前れんが倉庫美術館
ここから生まれた、ステンレスのイメージを塗り替えるCRAFT STAINLESS。
建築家、田根剛氏による「弘前れんが倉庫美術館」には、高さ5m弱の自動ドアがあり、巨大な一枚ガラスを支えるスリムなフレームに強度の面からステンレス材が用いられていることになっていましたが、自動ドア製作メーカーの用意したフレームのステンレス仕上に田根剛氏は首を縦に振りませんでした。
歴史あるれんが倉庫のれんがをそのまま再利用して構成された荘厳な空間に、既存の手法による単調なカラーステンレスはどうしてもミスマッチだったのです。「歴史を刻んだれんがに調和するステンレス仕上」を求めて田根剛氏がたどり着いたのが、当社の特許仕上「FRONTCRAFT®」でした。
「FRONTCRAFT®」は、素材に関わらず独自のテクスチャーを持った仕上を塗装と研磨により実現する工法で、ステンレスでもユニークな表現が可能です。田根剛氏のパリのオフィスからリクエストを受けた当社ではさっそくサンプルを製作。以降は施工までスムーズに進行し、弘前れんが倉庫美術館は無事完成しました。
田根剛氏からも高い評価をいただき、美術館は雑誌「CASA BRUTUS」でも紹介されました。この時のクリエイティブな体験が、「CRAFT STAINLESS」誕生の発端となっています。